2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

形態/内容の二分法(1)

前回、電子書籍に関して、いささか舌足らずなことことを書いた。 直後に読み始めた長谷川一の「出版と知のメディア論」に、問題の本質がより正確に論じられているのを知った。 まず長谷川は、「コミュニケーションは『伝達』か」、という問いから始める。 一…

「物」としての書物

電子書籍が取りざたされて、すでに10年以上を経過した。 何やらその間、十年一日、同じような話を聞かされている気がする。 この紙の本の全盛期が終わろうとしているようだ。 これをいち早く察知したのは米マイクロソフト社のディック・ブラス副社長(当時)…